いろいろな場所とデバイスでテレビと録画を快適に見れる、モダンな Web ベースのソフトウェアです。
ユーザーのさまざまな好みがつまった、温かみのある居心地の良い場を作りたいという願いを込めて、KonomiTV と名付けました。 手元の PC・タブレット・スマホをテレビにすることを考えたときに、まったく新しく、使いやすくて快適な視聴体験を創出したい一心で開発を進めています。
計画はかなり壮大ですが、2025年10月時点ではおもに以下の機能のみ実装されています。
- 「テレビをみる」: 高画質/低遅延なリアルタイム視聴に対応し、ニコニコ実況や Twitter のコメントとともに番組を楽しめる、デバイスを選ばない快適な視聴体験
- 「ビデオをみる」: 動画配信サービスのような洗練された UI と、当時の盛り上がりを追体験できるコメント再生機能を備えた、録画番組をゆったりと楽しめる視聴体験
- 「番組表」: 読みやすく色分けされたデザインと軽快な動作で、気になる番組を見つけたら1クリックで録画予約できる [🎉NEW!]
- 「録画予約」: 予約した番組の番組情報や放送時間を一目で把握でき、リアタイ視聴をサポート [🎉NEW!]
- 「マイリスト」: 気になる録画番組をさっと登録して、ゆっくり観たいときに思い出せる、あなたのための視聴リスト
- 「視聴履歴」: 録画番組の視聴状況を自動で追跡し、途中で中断した場合も前回の続きから再開して、あなたの番組鑑賞をサポート
- 「KonomiTV アカウント」: 外出先のスマホでも自宅の PC でも、いつでもどこでも同じマイリスト・視聴履歴・設定を共有できる
- 「クライアント設定」: KonomiTV のクライアントアプリ (PWA) の細かな設定が可能な設定画面
- 「サーバー設定」: KonomiTV サーバーの動作環境や配信設定をカスタマイズできる設定画面
目次
- サーバー - クライアント - チューナーのドライバーを px4\_drv に変更する - EDCB の事前設定 - QSVEncC・NVEncC・VCEEncC・rkmppenc に対応した GPU ドライバーのインストール - Windows - Linux - QSVEncC - Linux - NVEncC - Linux - VCEEncC - Linux - rkmppenc - Tailscale の導入 - 安定版と開発版について - Windows - Linux - KonomiTV にアクセスする - デスクトップアプリ・スマホアプリとして使う - フィードバックのお願い - Twitter 実況機能について - 1. Chrome 拡張機能「GET cookies.txt LOCALLY」をインストールする - 2. シークレットウインドウで Web 版 Twitter にログインする - 3. Chrome 拡張機能を起動して Cookie データをエクスポートする - 4. KonomiTV の設定画面で Cookie データを入力する -https://aa-bb-cc-dd.local.konomi.tv:7000/ の URL について
- 設定ファイルの編集
- バックエンドの設定
- エンコーダーの設定
- リッスンポートの設定
- 録画済み番組の保存先フォルダの設定
- アップロードしたキャプチャ画像の保存先フォルダの設定
- 局ロゴ
- Web UI にアクセスすると 502 Bad Gateway エラーが表示される
- Web UI にアクセスすると「Client sent an HTTP request to an HTTPS server.」と表示される
- Web UI にアクセスすると「このサイトは安全に接続できません」「~から無効な応答が送信されました。」(ERR\_SSL\_PROTOCOL\_ERROR) と表示される
- Web UI にアクセスすると、DNS エラーが表示される
- サーバー再起動のたびに録画ファイルのメタデータ再解析が長時間走る
- ライブストリーミングの視聴が安定しない・途切れ途切れになる
- 全般
- KonomiTV サーバーのある自宅の Wi-Fi につないで視聴しているとき
- 外出先 (自宅以外) から Tailscale 経由で視聴しているとき
- 開発版 KonomiTV のインストール (開発環境の構築)
- サーバーの起動
- Windows / PM2 サービスのインストールと起動
- Windows サービス
- PM2 サービス
- クライアントの開発・ビルド
設計思想

いわゆる TS 抜きでテレビを見ている人の多くが、TVTest でテレビを見て、録画をファイルベースで管理して、録画ファイルをメディアプレイヤーで開いて…といった、ファイルやアーキテクチャベースの視聴の仕方をされているかと思います。 ですが、その中で必ず出てくる BonDriver を選択したり、ファイルをフォルダの中から探しだして選択したり、1話を見終わったから2話を開き直したりといった手間は、本来その番組を視聴し、心いくまで楽しむにあたって、不要な工程ではないかと考えます。雑念、といったほうが分かりやすいでしょうか。
一方世間のトレンドに目を向けてみると、Netflix・Amazon Prime Video・AbemaTV のような配信サイトが幅を利かせています。 これらのサイトが流行っているのは、(良い意味で)何も考えなくても、いつでもどこでも気軽に快適に映像コンテンツを見まくれる、そんなユーザー体験が実現されているからです。 配信サイトとテレビ・録画は「リアルタイムで配信されている」「事前に選んだコンテンツしか視聴できない」など大きな差異もありますが、映像コンテンツを視聴するインターフェイスという点では共通しています。 そこで、テレビと録画の視聴といういまだレガシーな視聴体験が残っている分野に、優れた UX を実現している配信サイトでの概念を取り入れ、まるで自分だけの Netflix のような視聴体験を演出できれば面白いのではないか?と考えました。その仮説と理想を実現すべく、鋭意開発を続けています。
こうした考えから、設計思想として「映像コンテンツを視聴し楽しむ」ために不要な概念や操作を可能なかぎり表層から排除・隠蔽し、ユーザーが本当の目的以外の雑念に気を取られないようなシステムを目指しています。
たとえば TVRemotePlus であった「ストリーム」の概念を KonomiTV では排しています。チャンネルをクリックするだけですぐに視聴できるほか、裏側ではチューナーの共有、同じチャンネルを複数のデバイスで見ているなら自動的に共聴するといった高度な仕組みも備え、ユーザーがストレスなく視聴できるように設計されています。 画質の切り替えの UI も、KonomiTV では多くの動画サイトと同じようにプレイヤー内に統合されています。裏側では毎回エンコーダーを再起動しているのですが、表層からはあたかも事前に複数の画質が用意されているかのように見えるはずです。
一般的な PC で動かす以上使えるリソースには限界がありますし、全てにおいて Netflix のような機能を実装できるわけではありません。それでも使えるリソースの範囲で最大限使いやすいソフトウェアにしていければと、細部に様々な工夫を取り入れています。
当然ながら表に泥臭い処理を見せないようにしている分、裏側の実装がそれなりに大変です。細かいところまで調整しているとかなりの手間と時間がかかります。 それでも私が頑張れば私を含めたユーザーの視聴体験が向上するわけで、必要な犠牲かなと思っています。
動作環境
サーバー
- Windows 10/11 PC または Linux (Ubuntu) PC
- EDCB または Mirakurun / mirakc
[!IMPORTANT]
KonomiTV サーバー本体は Windows と Linux の両方で動作するように設計されていますが、メディア配信サーバーとして動作するために、多くの外部ソフトウェアを必要とします。
実行環境である CPython や、FFmpeg / QSVEncC などの動画エンコードやストリーミングに必要なツール類は、すべて KonomiTV のサードパーティーライブラリ に同梱されており、OS に依存せず単独で動作するよう細かく調整されています。
そのため、通常は Linux 環境であっても追加のパッケージインストールは必要ありませんが、検証できていない新しい OS ではうまく動作しない可能性もあります。
クライアント
- PC: Google Chrome
- Android: Google Chrome
- iPhone (iOS) / iPad (iPadOS): Safari
備考・注意事項
- まだ開発中の β 版です。当初よりかなり安定してきましたが、まだ完璧に動作保証ができる状態ではありません。
- 録画予約機能・番組検索機能は EDCB バックエンドを前提に設計されています。Mirakurun バックエンドや EPGStation には対応していません。
- スマートフォンでは、最低限 iPhone SE2 (4.7インチ) 以上の画面サイズが必要です。
- Fire タブレット (Fire HD 10 (2021) / Fire HD 8 (2022)) でも動作します。
- 今後、開発の過程で設定や構成が互換性なく大幅に変更される可能性があります。
- ユーザービリティなどのフィードバック・不具合報告・Pull Requests (PR) などは歓迎します。
事前準備
チューナーのドライバーを px4_drv に変更する
必須ではありませんが、Windows で PLEX 製チューナーをお使いの方は、事前にドライバーを px4_drv for WinUSB に変更しておくことを強く推奨します。 px4_drv では、公式ドライバーとの比較で、チューナーの起動時間が大幅に短縮されています。 その分 KonomiTV での視聴までにかかる待機時間も速くなるため(5秒以上速くなる)、より快適に使えます。一部の新しいチューナーへの対応も追加されています。
px4_drv を導入すると、ほかにもドロップが大幅に減って安定するなど、たくさんのメリットがあります! 内蔵カードリーダーが使えないこと、BonDriver の差し替えが必要になることだけ注意してください。
[!NOTE]
px4_drv for WinUSB のビルド済みアーカイブは tsukumijima/DTV-Builds にて配布しています。
EDCB の事前設定

EDCB バックエンドでは、いくつか EDCB に事前の設定が必要です。 この事前設定を行わないと KonomiTV は正常に動作しません。 必ず下記のとおりに設定してください。
また、必ず 220122 以降のバージョンの xtne6f 版 EDCB / tkntrec 版 EDCB を利用していることを確認してください。 現在利用している EDCB のバージョンは、EpgTimer の設定ウインドウの下に表示されています。KonomiTV でサポートしていない古い EDCB では、このバージョン表示自体がありません。
[!NOTE]
230922 以降の xtne6f 版 / tkntrec 版 EDCB に更新すると EpgDataCap_Bon の起動が少し高速化され、KonomiTV でより快適にチャンネルを切り替えられるようになります。
[動作環境] に記載のとおり、220122 以前や「人柱版10.66」などの古いバージョンをお使いの場合は、EDCB のアップグレードが必要になります。 最新版の EDCB のビルド済みアーカイブは tsukumijima/DTV-Builds にて配布しています。 特にこだわりがなければ、このビルド済みアーカイブで事前に EDCB を最新版にアップグレードしておいてください。
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EpgTimer を開き、[設定] → [動作設定] → [全般] から、[EpgTimerSrv の設定画面を開く] をクリックして、EpgTimerSrv の設定画面を開きます。 さらに [その他] タブに切り替え、以下のとおりに設定してください。
- [視聴に使用する BonDriver] に BonDriver を追加する
- [ネットワーク接続を許可する (EpgTimerNW 用)] にチェックを入れる
- [ネットワーク接続を許可する (EpgTimerNW 用)] → [アクセス制御] に、
+127.0.0.0/8,+10.0.0.0/8,+172.16.0.0/12,+192.168.0.0/16,+169.254.0.0/16,+100.64.0.0/10と入力する
- [ネットワーク接続を許可する (EpgTimerNW 用)] → [IPv6] のチェックを外す
- xtne6f 版 EDCB の場合、[EpgTimerSrv の応答を tkntrec 版互換にする (要再起動)] にチェックを入れる
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また、EpgDataCap_Bon にも設定が必要です。
EpgDataCap_Bon を開き、[設定] → [ネットワーク設定] → [TCP送信] から、[SrvPipe] を選択して [追加] ボタンをクリックしてください。
送信先一覧に 0.0.0.1:0-29 (SrvPipe) と表示されていれば OK です。
[!NOTE]
SrvPipe とは、EpgDataCap_Bon で受信した放送波を EpgTimerSrv (EpgTimer Service) に渡すための、EDCB 固有の特殊な名前付きパイプのことです。
KonomiTV は SrvPipe を経由して EDCB から放送波を受信しているため、この設定を忘れると、テレビのライブストリーミングができません。
[!WARNING]
[設定] → [動作設定] → [スクランブル解除処理を行う\*] にも必ずチェックを入れておいてください!
[スクランブル解除処理を行う*] がオフの場合、KonomiTV に EpgDataCap_Bon.exe → EpgTimerSrv.exe 経由でスクランブル未解除の TS が送り込まれ、結果としてエンコーダーの初期化に失敗します。
また必須ではありませんが、この機会に [設定] → [動作設定] → [全サービスを処理対象とする*] のチェックを外しておくことを推奨します。
このほか、リモート PC の KonomiTV から EDCB にアクセスする場合は、EpgTimerSrv.exe にファイアウォールが掛かっていると接続に失敗します。 適宜ファイアウォールの設定を変更し、EDCB に接続できるようにしておいてください。
QSVEncC・NVEncC・VCEEncC・rkmppenc に対応した GPU ドライバーのインストール
KonomiTV は、QSVEncC (Intel QSV)・NVEncC (NVIDIA NVENC)・VCEEncC (AMD VCE)・rkmppenc (Rockchip ARM SoC) の4つのハードウェアエンコーダーに標準で対応しています。
[!IMPORTANT]
FFmpeg (ソフトウェアエンコーダー) は遅い上に CPU 負荷がかなり高くなるため、ハードウェアエンコーダーの利用を強くおすすめします。
FFmpeg での積極的な動作確認は行っていません。
[!WARNING]
RDNA 世代以前 (Vega 世代) の AMD GPU / APU では、ハードウェアエンコーダーやドライバの作りが悪く極めて不安定で、VCEEncC がクラッシュしやすいことが報告されています。
一般的に QSVEncC / NVEncC の方が明確に安定しており画質も良いため、外付け GPU の有無に関わらず、可能な限り QSVEncC / NVEncC の利用を推奨します。
Windows
- QSVEncC:Intel Graphics Driver
- NVEncC:NVIDIA Graphics Driver (452.39 以降)
- VCEEncC:AMD Graphics Driver (Adrenalin Edition 25.10.2 以降)
[!IMPORTANT]
古いドライバーを使用している場合は、この機会に最新のドライバーにアップデートしておくことをおすすめします。
ドライバーが古すぎると、ハードウェアエンコードに失敗する場合があります。
KonomiTV をアップデートした後は、ドライバーも最新のドライバーにアップデートしておくことをおすすめします。
特に、KonomiTV 0.14.0 以降に同梱されている最新版 VCEEncC を利用するには、AMD Graphics Driver を Adrenalin Edition 25.10.2 以降に更新する必要があります。
Linux - QSVEncC
QSVEncC では、別途 Intel Media Driver のインストールが必要です。
[!WARNING]
Linux 版の Intel QSV は、Broadwell (第5世代) 以上の Intel CPU でのみ利用できます。
そのため、Haswell (第4世代) 以下の CPU では、Intel Media Driver のインストール有無にかかわらず、QSVEncC を利用できません。
なお、Windows 版の Intel QSV は、Haswell (第4世代) 以下の CPU でも利用できます。
# Ubuntu 24.04 LTS
curl -fsSL https://repositories.intel.com/gpu/intel-graphics.key | sudo gpg --yes --dearmor --output /usr/share/keyrings/intel-graphics-keyring.gpg
echo 'deb [arch=amd64 signed-by=/usr/share/keyrings/intel-graphics-keyring.gpg] https://repositories.intel.com/gpu/ubuntu noble unified' | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/intel-gpu-noble.list > /dev/null
Ubuntu 22.04 LTS
curl -fsSL https://repositories.intel.com/gpu/intel-graphics.key | sudo gpg --yes --dearmor --output /usr/share/keyrings/intel-graphics-keyring.gpg
echo 'deb [arch=amd64 signed-by=/usr/share/keyrings/intel-graphics-keyring.gpg] https://repositories.intel.com/gpu/ubuntu jammy unified' | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/intel-gpu-jammy.list > /dev/null
Ubuntu 20.04 LTS
curl -fsSL https://repositories.intel.com/gpu/intel-graphics.key | sudo gpg --yes --dearmor --output /usr/share/keyrings/intel-graphics-keyring.gpg
echo 'deb [arch=amd64 signed-by=/usr/share/keyrings/intel-graphics-keyring.gpg] https://repositories.intel.com/gpu/ubuntu focal client' | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/intel-graphics.list > /dev/null
sudo apt update && sudo apt install -y intel-media-va-driver-non-free intel-opencl-icd libigfxcmrt7 libmfx1 libmfxgen1 libva-drm2 libva-x11-2
上記のコマンドを実行して、Intel Media Driver をインストールしてください (Ubuntu 20.04 LTS 以降向け) 。 最新のインストール手順は QSVEncC の公式ドキュメント もあわせてご確認ください。
[!NOTE]
Docker でインストールする際は、ホストマシンに Intel Media Driver をインストールしなくても動作します。
KonomiTV の Docker イメージ には Intel Media Driver が標準でインストールされているほか、Intel Graphics 自体のドライバは Linux カーネルに取り込まれているためです。
[!NOTE]
以前 Alder Lake (第12世代) 以降の Intel CPU で必要だったlibmfx-gen1.2は、QSVEncC 7.38 以降でlibmfxgen1に置き換えられました。
libmfxgen1 は、Ubuntu 20.04 LTS 以降で利用できます。
[!WARNING]
Jasper Lake 世代などの一部 CPU や Arc GPU では、別途 HuC ファームウェアのロードを有効にする必要があります。
HuC ファームウェアのロードを有効にするには、/etc/modprobe.d/i915.confにカーネルパラメーターとしてoptions i915 enable_guc=2を追記し、システムを再起動してください。
詳細は QSVEncC のドキュメント をご確認ください。
Linux - NVEncC
NVEncC では、NVIDIA Graphics Driver のインストールが必要です。
基本的にはすでにインストールされていると思います。個人的には ubuntu-drivers コマンドを使って apt でインストールするのがおすすめです。
NVEncC 自体は、NVIDIA Graphics Driver 450.51 以降であれば動作します。
NVEncC の公式ドキュメント もあわせてご確認ください。
Docker で KonomiTV をインストールする際は、さらに NVIDIA Container Toolkit のインストールが必要です。 インストール手順は NVIDIA の公式ドキュメント をご確認ください。
[!IMPORTANT]
Docker を使ってインストールする場合、ホスト側に nvidia-driver-570 以上のドライバーがインストールされている必要があります。
KonomiTV の Docker イメージは、RTX 5090 などの Blackwell 世代 GPU をサポートする最低バージョンである CUDA 12.8 をベースにしているためです。
Linux - VCEEncC
VCEEncC は、Linux カーネルに標準搭載されている amdgpu ドライバーの上で動作します。AMDGPU-PRO Driver のインストールは必須ではありません。
VCEEncC は、AMD AMF (Advanced Media Framework) がインストールされていれば AMF を、インストールされていなければ Mesa の VA-API ドライバーを自動的に選んでエンコードします。 また、KonomiTV はインターレース解除などに OpenCL フィルターを使うため、エンコード用のドライバーとあわせて OpenCL のドライバーも必要です。
| | AMD AMF | VA-API | |:--|:--|:--| | 対応 GPU | RDNA 世代 (Radeon RX 5000 シリーズ) 以降・Ryzen 5000 シリーズ以降の APU | GCN 世代以降の Radeon (Vega 世代などを含む) | | インストール | AMD が配布するパッケージが必要 | Ubuntu の apt パッケージのみ | | エンコード設定 | 詳細な設定に対応 | 基本的な設定のみ | | OpenCL フィルター | ROCm (AMD が配布) | Mesa の Rusticl |
最新のインストール手順は VCEEncC の公式ドキュメント もあわせてご確認ください。
[!TIP]
Docker を使ってインストールする場合、AMF / VA-API / OpenCL のドライバーはすべて Docker イメージに含まれているため、ホスト側へのインストールは不要です。
ホスト側で AMD GPU が認識されていれば (/dev/dri/以下にrenderD128などのデバイスファイルがあれば) 利用できます。
なお、VCEEncC + AMF でのエンコード時に OpenCL (ROCm) フィルター(インターレース解除など)を利用するには、/dev/kfd にアクセスできる必要があります。
KonomiTV のインストーラー/アップデーターは、/dev/kfd が存在する環境であれば、自動的に docker-compose.yaml を修正してコンテナにマウントします。
インストーラー/アップデーターを使わずに運用している方は、docker-compose.example.yaml を参考に、devices:の下に- '/dev/kfd:/dev/kfd'を追記してください。
[!IMPORTANT]
AMD の Linux ドライバやライブラリ周りのサポートが劣悪な影響で、VCEEncC は現状 Ubuntu 24.04 LTS 以降の環境でのみ動作確認されています。
最新版の VCEEncC を Ubuntu 22.04 LTS 以下のバージョンで動作させるのはライブラリの噛み合わせの都合で難易度が高く、そもそも不可能かもしれません。
なお、上記の通り Docker を使ってインストールする場合は、ユーザーモードドライバが全て Docker コンテナ (Ubuntu 24.04 LTS) に含まれているため、環境依存の影響を受けません。
VCEEncC を利用したい方は、Docker でのインストールをおすすめします。
まず、以下のコマンドを実行して、VA-API ドライバーと Mesa の OpenCL (Rusticl) をインストールしてください。 これだけで、AMF に対応していない Vega 世代 APU なども含め、VA-API 経由で VCEEncC を利用できるようになります。
# VA-API ドライバーと Mesa の OpenCL (Rusticl) のインストール
Ubuntu 26.04 LTS 以降では、VA-API ドライバーは mesa-libgallium に統合されているため、
mesa-va-drivers の代わりに mesa-libgallium をインストールする必要がある
sudo apt update && sudo apt install -y mesa-va-drivers mesa-opencl-icd vainfo clinfo
GPU の認識状況の確認
vainfo で VAEntrypointEncSlice の行があるコーデックが、ハードウェアエンコードに使えるコーデック
clinfo で rusticl のプラットフォームに対象の Radeon が表示されれば、OpenCL フィルターを利用できる
vainfo --display drm --device /dev/dri/renderD128
RUSTICL_ENABLE=radeonsi clinfo -l
RDNA 世代以降の AMD GPU が搭載された環境では、以下の手順で AMF をインストールすると、より詳細な設定でエンコードできるようになります。 なお、実際の画質はハードウェアエンコーダー自体の品質に依存すると考えられるため、映像品質の差はあまりないと思われます。
# ref: https://github.com/rigaya/VCEEnc/blob/master/Install.ja.md#1-%E4%BA%8B%E5%89%8D%E6%BA%96%E5%82%99
AMD の All-Open スタックと、OpenCL フィルターに使う ROCm のインストール
明示的に --no-dkms を指定し、AMD 版のカーネルモジュールには差し替えずに Linux 標準の amdgpu カーネルドライバーの利用を維持する
curl -LO https://repo.radeon.com/amdgpu-install/25.35.1/ubuntu/noble/amdgpu-install_7.2.1.70201-1_all.deb
sudo apt install -y ./amdgpu-install_7.2.1.70201-1_all.deb
sudo apt update && sudo amdgpu-install -y --no-dkms --opencl=rocr
最新の AMF ランタイムは Ubuntu 24.04 でエンコーダーの初期化に失敗することがあるため、
AMF ランタイムを 6.4.4 (25.10) 系に差し替え
curl -LO https://repo.radeon.com/amdgpu/6.4.4/ubuntu/pool/proprietary/a/amdgpu-pro-core/amdgpu-pro-core_25.10-2203192.24.04_all.deb
curl -LO https://repo.radeon.com/amdgpu/6.4.4/ubuntu/pool/proprietary/liba/libamdenc-amdgpu-pro/libamdenc-amdgpu-pro_25.10-2203192.24.04_amd64.deb
curl -LO https://repo.radeon.com/amdgpu/6.4.4/ubuntu/pool/proprietary/a/amf-amdgpu-pro/amf-amdgpu-pro_1.4.37-2203192.24.04_amd64.deb
sudo apt remove --purge -y amf-amdgpu-pro libamdenc-amdgpu-pro
sudo apt install -y --allow-downgrades \
./amdgpu-pro-core_25.10-2203192.24.04_all.deb \
./libamdenc-amdgpu-pro_25.10-2203192.24.04_amd64.deb \
./amf-amdgpu-pro_1.4.37-2203192.24.04_amd64.deb
sudo apt-mark hold amdgpu-pro-core libamdenc-amdgpu-pro amf-amdgpu-pro
[!NOTE]
clinfoでNumber of platforms 0と表示され、ROCm の OpenCL が認識されない場合は、VCEEncC の公式ドキュメント に記載の手順で ROCm の OpenCL を登録してください。
Linux - rkmppenc
rkmppenc のサポートは実験的です。Rockchip 製 ARM SoC (RK3588/RK3588S など) 搭載デバイスでのみ利用できます。
# Mali GPU Driver のインストール (RK3588/RK3588S 向け)
--vpp-yadif などの OpenCL フィルタの利用に必要
Debian 11 Bullseye Core イメージにはデフォルトではインストールされていない
他の Rockchip SoC の Mali GPU Driver は https://github.com/tsukumijima/libmali-rockchip/releases から入手できる
RK3588/RK3588S の場合、g610-g6p0 より g610-g13p0 の方が高速に動作する
2026年1月追記: v1.9-1-3238416 よりも後のバージョンは glibc 2.34 でビルドされているため、
glibc 2.31 を持つ Debian 11 Bullseye では v1.9-1-3238416 までしかインストールできない (!!!)
wget https://github.com/tsukumijima/libmali-rockchip/releases/download/v1.9-1-3238416/libmali-valhall-g610-g13p0-wayland-gbm_1.9-1_arm64.deb
sudo apt install -y --allow-downgrades ./libmali-valhall-g610-g13p0-wayland-gbm_1.9-1_arm64.deb
rm libmali-valhall-g610-g13p0-wayland-gbm_1.9-1_arm64.deb
rockchip-multimedia-config のインストール
Rockchip のハードウェアエンコーダーを有効化するための設定パッケージ
wget https://github.com/tsukumijima/rockchip-multimedia-config/releases/download/v1.0.2-1/rockchip-multimedia-config_1.0.2-1_all.deb
sudo apt install -y ./rockchip-multimedia-config_1.0.2-1_all.deb
rm rockchip-multimedia-config_1.0.2-1_all.deb
念のため再起動
sudo reboot
上記のコマンドを実行して、Mali GPU Driver と、Rockchip のハードウェアエンコーダーを有効化するための設定パッケージをインストールしてください (Ubuntu 20.04 LTS 以降向け) 。 rkmppenc の公式ドキュメント もあわせてご確認ください。
Tailscale の導入

KonomiTV で外出先からリモート視聴するには、Tailscale というメッシュ VPN ソフトを、サーバー PC とクライアントデバイス双方にインストールしておく必要があります。
[!NOTE]
KonomiTV を家の中だけで使う分には必須ではありませんが、セットアップがとっても簡単で時間もそこまでかからないので、この機会にインストールしておくことをおすすめします。
[!NOTE]
厳密にはほかの方法 (OpenVPN・SoftEther・リバースプロキシなど) でもリモート視聴は可能ですが、技術的に難易度がかなり高くネットワークエンジニア以外には難しいこと、Tailscale を使った方法が一番手軽でセキュアなことから、KonomiTV では Tailscale を使ったリモート視聴方法のみ公式にサポートしています。
特にリバースプロキシや BASIC 認証経由でのアクセスでは一部機能が正常に動作しなくなるほか、セキュリティ上の問題もあるため、公式にはサポートしていません。
Tailscale は、デバイスが接続されているネットワークや物理的距離に関係なく、同じアカウントにログインしている Tailscale クライアント (デバイス) 同士で直接通信できる、次世代型のメッシュ VPN です。
VPN サーバーを介さず Tailscale クライアント同士で直接通信するため、通常の VPN よりも高速です。さらに通信は暗号化されるため、セキュアに外出先から自宅のデバイスへアクセスできます。
さらに、デバイスをほかの Tailscale ユーザーとシェアすることもできます。 Google ドライブでファイルへの招待リンクを作って共同編集したい人に送るのと同じ要領で、Tailscale クライアントをインストールしたデバイスをほかのユーザーとシェアできます。 KonomiTV を共有したい家族や親戚に Tailscale アカウントを作成してもらえば、Tailscale ログイン用の Google / Microsoft / GitHub アカウントを家族間で共有することなく、セキュアに KonomiTV をシェアできます。
Tailscale の詳細や導入方法は、以前私が執筆した こちら の記事をご覧ください。 この記事のとおりにセットアップすれば、あとは各デバイスで Tail
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